ハンバーガーと私とガールズラブ
 一言で言うと可憐。


 女の子はなんだか顔を真っ赤にしていた。


 髪にリボンなんか着けちゃって、なんだか可愛い。


「良いよ。オッケー。」


 私は軽い感じで誘いを受けた。


「あ、ありがとうございます!」


 女の子はパッと顔を輝かせる。


 可愛いなーって、また思った。


 いや、可愛いけど、何の用事だろう。


 とりあえず、私はその子の誘うがままに歩いたけど、目的地は体育館の裏だった。


 ……


 ……体育館の裏、だと?


 私は警戒した。


 そこは人の気配が全く無い上に、全体的に日陰になっていて、酷く危険な場所に見えた。


 番町が決闘の時に選ぶような雰囲気だ。


 ま、まさか、これは、何かの復讐なのか?


 この子、こんな人気の無いところに誘い込んで、私を襲うつもりなのか?


 ……いいだろう、相手になってやる。


 私、こう見えても腕立て伏せ5回は出来るんだぜ。


 私を相手にしたことを後悔するが良い!
< 3 / 166 >

この作品をシェア

pagetop