ハンバーガーと私とガールズラブ
 次の日の朝、私は目を擦って飛び起きた。


 自分の体が汗臭い。


 耐えられなくなった私は、お風呂場に直行し、シャワーを浴びた。


 浴びている最中も、やっぱりエリのことで頭がいっぱいだった。


 きっと、嫌われてしまった。


 もう、学校に行きたくないな。


 私はお風呂場を出て、それから自分の部屋に向かった。


 時刻は朝の6時前だった。


 目が冴えていて、全然休めた気がしなかった。


 気を緩ませると、涙が浮かんでくる。


 私は気を紛らわそうと、家を出た。


 6時前とは言っても、外は明るい。


 小鳥がチュンチュン鳴いている。


「あら、おはよう。今日は早いのね。」


 ジョギング姿の涼子さんが私に挨拶してきた。


「おはようございます。」と、私。


「どうしたの? 元気ないね。」


「うん。友達と、ちょっと。」


 涼子さんは口元に手をやって、それから言った。


「男の子関係でケンカでもしたのかな。」


 するどい。


 私はずばり的中されたので、驚いてしまった。


「なんで、分かるんですか?」


「なんでって、私も一度は通った道だからねぇ。」


 涼子さんはふふふっと笑う。


 そんな姿も様になっていて、ちょっとカッコいい。
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