ハンバーガーと私とガールズラブ
 穂波ちゃんの細い指が、私の頬に触れる。


 触れ……触れてない。


 なんだか、触れるか、触れないかの境目みたいな距離で、私の頬を撫でてた。


 ゾクッとした。


 多分、鳥肌が立っている。


「ほ、なみ、ちゃ。」


「ん。」


 私は、身動きの取れないままの状態で、穂波ちゃんにキスされた。


 今度は、最初の時と違って、ちゃんと唇が重なり合った。


 唇が離れて、穂波ちゃんの甘い息の匂いが、鼻の中に湿気とともに入ってくる。


 私の吐いた息も、穂波ちゃんが吸ってる。
 

 あ、ヤバイ。


 心臓が暴走してる。顔も全部、燃えてるみたいに熱い。
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