ハンバーガーと私とガールズラブ
 だが、しかし、私が席について、チーズバーガーを頬張った瞬間。


 穂波ちゃんがフライドポテトを載せたトレイを持って私の隣に座った。


「おなかが空いてたんですね。先輩の、そう言うところ、可愛くて好きです。」


 私は、本気で怖くなり始めた。


 なんで行く場所が分かるんだろ。


「先輩の用事なんて、すぐ考え付きます。」


 思考を読んだ……!?


「そう言えば先輩。先月の13日あたりから生理だったじゃないですか? 今月はもうすぐかななんて思うんですけど、そろそろ鞄に用意しておいた方が良いと思いますよ。」


 ……


 …………


 あ、あの。


 怖いんですけど。本気で。


 何言ってるんだろ、穂波ちゃん。


 いや、確かに、今、鞄の中には入ってないけどさ。


 と、次の瞬間、穂波ちゃんが急に腕を動かしたので、私は飛び上がる勢いで、席から立ち上がりかけた。
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