ハンバーガーと私とガールズラブ
 ガタッと動く椅子。


「? 先輩? どうしたんですか? ポテト、食べさせてあげますね。あ~ん。」


「……あ、あ~ん。」


 穂波ちゃんの手にある、フライドポテト。


 顔に近づくフライドポテト。


 ポテトは美味しい。


 でも、今はそれ以上に、穂波ちゃんが怖い。


 怖いから、ここはひとまず、大人しくして、無事に帰ろう。


 思えば、穂波ちゃん、謎だ。


 なんで、私の家の場所知ってたんだろ。


 なんで、私の好きなおかず、知ってたんだろ。


 なんで、エリと口論になった日、米川神社にいたとか言ってたんだろ。


 な、なんで……


 なんで、私の生理の周期、知ってるんだろ。


 当たってるんだよ。先月の13日。
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