ハンバーガーと私とガールズラブ
「いや、しかし、まさか姉ちゃんにラブレター送ったとかは知らなかったな。天才は常人とどこか違うのかね、やっぱ」


「ねぇ、ちゃんと相談に乗ってよ。怖いの。だって、作ってくれてるお弁当も私の好きなおかずばっかだし。私の生理の周期とか把握してるし、鞄にナプキンとか無いのもばれてて!」


 私は鞄を開いて見せた。


「うわー……マジかよ……」


「きょ、今日は、無事に、帰れたけど、怖いよ。でも、今、色々まいっちゃってて、助かってる部分もあるから、本当に、どうしたらいいのかわかんなくて」


「姉ちゃん……」


 弟はため息をついた。


「お弁当作ってもらったって、それほいほい食べちゃったの?」


「だ、だって、美味しいから。」


「バカだろ? で、どこまで行ったの? どうせ押しに弱い姉ちゃんだから、夕月の情熱に押されて、ぐいぐい最後までやられちゃったんじゃないの?」


「き、キスまでしか、してないよ!」


 弟が顔を真っ赤にして、「ちょ、そう言う話はやめろ」とか言ってきた。


 なんだよ、ちくしょう!


 お前から話を振ったんじゃん!
< 75 / 166 >

この作品をシェア

pagetop