ハンバーガーと私とガールズラブ
 ……せ……い


 ……せん……い


「先輩、起きてください。」


 私はその声でハッと飛び起きた。


「ほ、穂波ちゃん……!?」


 目を開けると、穂波ちゃんが待合室の真ん中にいた。


 私をじっと見つめていた。


 って言うかなんでいるの? 学校は?


「先輩、私のこと、避けてませんか? 避けてますよね。怖いんですか?」


「だ、だって、穂波ちゃん。」


 その時、私は穂波ちゃんの顔が、エリみたいに憎しみと軽蔑の色に染まっていることに気づいた。
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