ハンバーガーと私とガールズラブ
「もう、夕月に、近づかないほうが良い」


「え?」


 正志は、はっきりとそう言った。


「夕月、どう考えても頭がおかしいよ。いや、俺の予測が当たってたらだけど」


「ど、どういうこと?」


「高田、それは俺からも説明するよ」


 正志の正面のベットに寝ている人が、急に話しかけてきた。


「な、荒井……」


 荒井だった。


 入院してるとは聞いたけど、まさかこの病院だったとは。


「荒井先輩、偶然同じ病室になったみたいでさ。聞いたんだよ。石段から落ちた時のこと」


「俺さ、足が何かに引っかかったかもって言ってたじゃん」


 私は二人が言っている言葉がわからない。
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