ハンバーガーと私とガールズラブ
 ……もう、滅茶苦茶だ。


 酷いことがおきすぎてる。


 私は家を出て、米川神社に向かった。


 歩いて十数分。


 石段を私は登る。


 相変わらず急で、ところどころ欠けていて、ごつごつしてて、本当に危ない石段だ。


 ……私は、石段の中ほどで石段の横を見た。


 右側に、藪がある。


 確かに、人が隠れられそうな、そんな感じだった。


 穂波ちゃんがここに身を隠してれば、多分、誰も気づかない。


 ここに隠れて、荒井が来るのを見計らって、棒か何かを荒井の足に伸ばせば簡単だ。


 ……なんで?


 なんで、そんなことしたの? 穂波ちゃん?


 私の中で、優しかった穂波ちゃんがどんどん変わっていく。


 化け物みたいな、恐ろしい存在に。
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