信じる強さ
私は5歳の時に
長堀瀬奈に捨てられた
ある夕方のことだった
綺麗な太陽が空をオレンジに染めた
「この先にあるお家に行きなさい
そこがあなたのお家よ」
「ママは?」
「私はこれから仕事なの」
「そっか…ママもそこに来るよね?」
「行くわけないでしょ?」
「なんで?」
「私にはあなたが要らないの
そこ出た時にここに連絡しなさい」
そう言って名刺みたいなものを
私に渡して車に乗って仕事に向かった
追いかけても追いかけて
届かないお母さんのとこに必死に
走って行った…