小さな天使がくれたもの
今日は産婦人科へ行く日
電車に揺られて隣町の産婦人科へ来た
受付「今日はどの様な要件で来られたか紙に記入をお願いします。」
私「はい」
数分後
看護婦「山口さん、尿検査を行いますのでおトイレでお願いします。」
はぁー、初めて赤ちゃんに会えるんだね
なんか、ドキドキしてきた
看護婦「山口さーん!お連れの方もご一緒にどうぞ」
ガラガラ
先生「こんにちわー、山口さんお久しぶりですね」
私「はい」
実は私はここの産婦人科にお世話になってる
って言っても結構やっかいな貧血持ちだから定期的に通院してる病院なんだけどね
先生「いい?よく聞いてください。」
あれ?なんか空気が重く感じる
気のせいかな?
先生「これを見て」
先生に見せられたのは私の子宮のエコー写真
先生「なにもないのわかる?」
え?なにもない?どうゆうこと?
だ「えっ?なにもないってどうゆうことですか?」
私の代わりにだいきくんが聞く
先生「もしかしたら子宮外妊娠かもしれない。尿検査ですごく強い陽性反応がでてるのに子宮の中に赤ちゃんの袋が見えないの。
妊娠は確実にしてる。」
え?子宮外妊娠?
よくわかんないよ
先生「子宮外妊娠ってゆうのはね、
正常な妊娠は子宮の中に赤ちゃんの袋があってそこで赤ちゃんが日々大きく成長するの。
でも、子宮外妊娠は子宮の外で赤ちゃんが大きくなるの。つまり、赤ちゃんが大きくなるに連れて母子共に危険な状態になるの。」
私「え?それって…」
先生「つまり、産むことが難しいの。」
嘘だよ。そんなの嘘だ。
だってこの間だいきくんの両親に産んでいいよって言ってもらったんだよ?
ママにも話してやっとこれから頑張ろうってなってたんだよ?
私なにか悪い事したかな?
なんで私なの?
まだ、赤ちゃんが小さいから確認できてないだけだよ
きっとそうだよ
私この子を産むって決めたもん
だから、産むよ…
先生「今日から絶対安静にしてください。学校やバイトもやめて家に居てください。トイレや食事の時以外はなるべく歩かないようにしてください。いいですね?」
私「………」
だ「はい。気をつけさせます。」
先生「もし、お腹が痛くなったら救急病院へ行ってください。紹介状書いておきますね。」
だ「ありがとうございます」
私「…はい。」
お大事にー
と看護婦さんに見送られながら
私たちは産婦人科をでた
だ「大丈夫だって!俺らの子供だよ?
絶対大丈夫。心配ないよ。」
そう言うだいきくんは私を励ましながらも自分に言い聞かせてるようだった
私「赤ちゃん、ママとパパを選んでくれたんだもんね?絶対産まれてくるよね?今も頑張って大きくなろうとしてるんだもんね?」
ママ、頑張るよ
だいきくんに送ってもらって家についた
今日はもう寝よう