あまのじゃく
おにぎり
「ごめん、大丈夫?」
彼はそう言った。
「うん、大丈夫。ビックリしたけど。」
私は答える。
制服からして、同じ学校の男の子だなぁと思った。でも知らない人。
「ケガはない?足にあたらなかった?」
彼は聞く。
「うん、大丈夫。足にはあたってないよ」
私は答える。
ぶつかりそうになった時に彼が機転を利かせて、私が降りた反対側に自転車がいくようにブレーキをかけたようだ。
「あーーー!!」
突然彼が大きな声をだす。
!!?
私はビックリして肩がぎゅっとなった。
「俺のおにぎりがー」
彼の視線の先にはコンビニの袋からはみ出たおにぎりがころがっていた。そしてそれは、私の、
足の下にあった。
おにぎりの原型はなく、ペチャンコになっていた。ぶつかった時に、自転車のかごからダイブし、私にふまれてしまったのだろう。
!!
「ごめん!」
あわてておにぎりから足をはなしたその時。
ふりむきざまに自転車をもちながらあわてて片足を地面から離したので、バランスがうまくとれず転びそうになる。
「あっ」
ガシッと彼が私の腕をつかむ。
なんとか転ばずにもちこたえる。
「ありがとう」
私が自力で立つのを確認し、彼はおにぎりを拾った。
「ごめんね、おにぎり」私が言うと、
「えーよ、俺がぶつかったんやし」
そう言っておにぎりの袋をあけ、おにぎりをほおばりだした。
!!?
目が点になった私が彼のことを見ていると、彼がその視線に気づいたようで、手をのばし
「あんたも食べる?」と言って食べかけのおにぎりをさしだした。
キーンコーンカーンコーンー
その時、私の通う学校のチャイムの鳴る音がした。
彼はそう言った。
「うん、大丈夫。ビックリしたけど。」
私は答える。
制服からして、同じ学校の男の子だなぁと思った。でも知らない人。
「ケガはない?足にあたらなかった?」
彼は聞く。
「うん、大丈夫。足にはあたってないよ」
私は答える。
ぶつかりそうになった時に彼が機転を利かせて、私が降りた反対側に自転車がいくようにブレーキをかけたようだ。
「あーーー!!」
突然彼が大きな声をだす。
!!?
私はビックリして肩がぎゅっとなった。
「俺のおにぎりがー」
彼の視線の先にはコンビニの袋からはみ出たおにぎりがころがっていた。そしてそれは、私の、
足の下にあった。
おにぎりの原型はなく、ペチャンコになっていた。ぶつかった時に、自転車のかごからダイブし、私にふまれてしまったのだろう。
!!
「ごめん!」
あわてておにぎりから足をはなしたその時。
ふりむきざまに自転車をもちながらあわてて片足を地面から離したので、バランスがうまくとれず転びそうになる。
「あっ」
ガシッと彼が私の腕をつかむ。
なんとか転ばずにもちこたえる。
「ありがとう」
私が自力で立つのを確認し、彼はおにぎりを拾った。
「ごめんね、おにぎり」私が言うと、
「えーよ、俺がぶつかったんやし」
そう言っておにぎりの袋をあけ、おにぎりをほおばりだした。
!!?
目が点になった私が彼のことを見ていると、彼がその視線に気づいたようで、手をのばし
「あんたも食べる?」と言って食べかけのおにぎりをさしだした。
キーンコーンカーンコーンー
その時、私の通う学校のチャイムの鳴る音がした。