君が笑ってくれるまで
礼央と今日ぶつかったのは、ファンに追いかけられて逃げていたときだった。
街をぶらつくと、最近は声をかけられたり、勝手に写真を撮られたりと、いろいろ大変だ。
礼央は、私のことに気づいているのだろうか。
もしかして、引き止めたのは、このことについて何か言いたかったからだろうか。
礼央は、私の姿をみてどう感じたのだろう.......
礼央の顔が、言葉が、ずっと残っている。忘れようってさっき決めたじゃない。
そう心に言い聞かせて、私は眠りについた。