ドSな君の、恋愛講座。
「ええっ!?真君に告白された!?」

ベッドの上に座っていたフーちゃんが立ち上がる。

ミラちゃんはクッションを抱えたまま、コクンと頷く。

「そっか…でもミラが好きなのは…」

「私が恋愛対象として好きなのは、優ちゃんなの。」

ミラちゃんは顔を上げて、キッパリ言った。

でもすぐに顔を下げて、まゆを下げた。

「…でも、真ちゃんのこと、傷つけちゃうのが怖いの…今までの三人で仲良くしてたのが壊れちゃうのが怖い。」

ミラちゃんの大きな目は潤んでる。

ミラちゃんは優しいから、きっと誰も傷つけたくないから。

だからそう思ってるんだ。

「でもさ、ミラ。真君は今のまま、ミラと気まずいのが一番つらいと思う。気を遣われるのが、一番嫌なんじゃないのかな。」

夕姫ちゃんが言う。

「恋愛なんてさ、両思いになれる人がいれば失恋する人もいるんだよ。そんなもんでしょ。ま、恋愛経験ないあたしが言うのも何だけど。」
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