ドSな君の、恋愛講座。
洋貴の一声にみんなからは賛成の声。

洋貴と梓、そして潮田と津田さんは駅の方へ。

真と未来ちゃんは俺達と反対の道だから、自然とさくと二人きり。

そういえば祭りに行く前のさくの態度。

いつもと様子が違った。

俺の頬に、手を伸ばそうとしてた?

「はー、たこ焼き、美味しかったね!」

…いや、気のせいか。

「お前食べ過ぎだろ、梓たちびっくりしてたぞ。」

「えー?みんなあれくらい食べるよ?」

女子たちの食欲は凄まじかった。

そんな細くて小さい体のどこに入ってくんだってくらい、みんな食べてた。

「ねえねえ、大和、文化祭、なにするの?」

梓のやつが余計なことを言ったせいで、こんなことに。

「お前、絶対来んなよ。」

俺がさくに文化祭に来て欲しくない理由は二つ。

ひとつは男の目だ。

こんだけ可愛かったら、多分うちの学校の男子は放っておくわけがない。

下手にナンパでもされて、そのまま恋に落ちました、なんて言われたら、終わりだ。
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