ドSな君の、恋愛講座。
一ノ瀬君が言う。

そ、そうなんだ。

大和がミスコンねえ。

「てことで、このあとなんか軽く食べて午後からは大和の応援に行こうぜ!」

梓君が元気よく言った。


たこ焼き屋クレープを食べて再び体育館に戻るとなんだかさっきよりも人が多くなっているような気がした。

何より熱気がすごくて、暑い。

「さーあ、今年も始まりました!春日台高校のミスター&ミスを決めろ!コンテスト!」

すると周りからはわぁっとすごい歓声。

そんなに大きな行事なんだ…

「ではさっそく、まず一年生のミス候補から!一年E組、寺嶋帆華!」

ステージの上に登場したのは、ものすごく美人でまるでモデルさんのようにスタイルのいい女の子。

とても私の一つ年下とは思えない大人っぽさだ。

「真!ほのちゃん出たじゃん!応援してやれよ!」

梓君が一ノ瀬君をつつく。

「うるせえっつの。」

すると一ノ瀬君はそっぽを向いた。

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