ドSな君の、恋愛講座。
私は言われるがまま、そのパーカを羽織る。
なんかこのパーカ、修学旅行の時大和が貸してくれたのと似てる。
こんな時でも大和のこと考えちゃうなんて、わたし、どうしかしてるよね。
「クリーニング代払います!えっと、すみれが丘の人だよな?」
く、クリーニング代!?
そんな!
私がボーッとしてて勝手にぶつかっていっただけなのに!
「いいですいいです!本当に平気なので!」
「でも…」
「本当に大丈夫ですから!」
そう言うと、その人は自分の髪の毛をクシャッとして。
「じゃあそのパーカ、着て帰って。返さなくていいから。」
えっ!?
そんな!本当にいいのに!
「返します!」
私はパーカを脱ごうとする。
「いやいや…ってこのままじゃ埒が明かないね。うーん、じゃあ名前教えて?俺、従兄弟ですみれが丘に行ったやつがいるからそいつに言っとくよ。」
「鈴原桜子です…」
「俺は有川圭吾。そのすみれが丘の従兄弟、二年なんだけど、わかるかな?」
なんかこのパーカ、修学旅行の時大和が貸してくれたのと似てる。
こんな時でも大和のこと考えちゃうなんて、わたし、どうしかしてるよね。
「クリーニング代払います!えっと、すみれが丘の人だよな?」
く、クリーニング代!?
そんな!
私がボーッとしてて勝手にぶつかっていっただけなのに!
「いいですいいです!本当に平気なので!」
「でも…」
「本当に大丈夫ですから!」
そう言うと、その人は自分の髪の毛をクシャッとして。
「じゃあそのパーカ、着て帰って。返さなくていいから。」
えっ!?
そんな!本当にいいのに!
「返します!」
私はパーカを脱ごうとする。
「いやいや…ってこのままじゃ埒が明かないね。うーん、じゃあ名前教えて?俺、従兄弟ですみれが丘に行ったやつがいるからそいつに言っとくよ。」
「鈴原桜子です…」
「俺は有川圭吾。そのすみれが丘の従兄弟、二年なんだけど、わかるかな?」