ドSな君の、恋愛講座。
出かけるって、有川君と二人で?

「あっ、いや、あの!鈴原さんが好きそうな店見つけて、それで一緒に行けたらなって思って。忙しいなら全然いいんだけど…」

どうしよう…

実はまだちゃんと告白の返事もできていない。

今の私はなにもかも中途半端。

このままじゃだめ。

ちゃんとけじめをつけなきゃ。


「で、二人でデートすることになったの?」

次の日、ひと通りぶらぶらした後は入ったファミレスでフーちゃんがドリンクバーのアイスティーをかき混ぜながら言った。

「デートじゃないよ!でもちゃんと有川君に言わないと、って思ったから。」

有川君の気持ち、このまま中途半端に終わらせないもん。

「そういえば、夕姫、報告があるって言ってなかった?」

フーちゃんがそう言うと、夕姫ちゃんは一つエヘンと咳払いをした。

「実は潮田夕姫、このたび洋貴君とお付き合いをすることになりました!」


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