ドSな君の、恋愛講座。
「ええっ!?付き合うことになった!?」

次の日、学校で早速みんなに報告。

「よかったね!さく!」

「おめでとう!さくちゃん!」

まるで自分のことのように喜んでくれる。

みんながいなかったらきっとこんな勇気出せなかった。

みんながいてくれたから、相談に乗ってくれたから今こうしてすごく幸せなんだ。

「よし、次はフーの番だね!」

「そうだね!もしあたしの恋がうまくいったら、みんなでデートしようよ!」

「楽しそう!」

フーちゃんの恋、うまくいくといいな…

「で、大和君ってどんな感じなの?いつもはクールな美青年ってかんじだけど。」

「ええ…どんなって…」

ドSでわがまま、意地悪で、強引。

「あ、噂をすれば、あれ、大和君じゃない?」

バイオレッタから見える校門を指さしたのは夕姫ちゃん。

その方を見ると、たしかにブレザーを着た男子が門に寄りかかってる。

やばい!今日一緒に帰る約束してたの、忘れてた!

< 178 / 186 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop