ドSな君の、恋愛講座。
Lesson:2.5 side大和
「はあ…」
俺の口から出るのはさっきからため息ばかり。
なんだよ、あの顔。
バクバクうるさい胸を押さえる。
「…可愛すぎだっつーの。」
昔から自分で言うのも何だけど、女から人気があった。
それを自覚したのは小学生低学年のころ。
「ちょっと、大和君は美希のものなんだからね!」
「違うよ!大和君は優奈のものだよ!」
そんな言い争いを繰り広げるませた隣の席の女の子。
だけど俺の視線の先には入っていない。
俺が見ている先にいるのは…
「えー、じゃあ桜子ちゃんのお家ってお抹茶飲めるの?」
「うん、おばあちゃんがお茶の先生なの。でもすっごく怖いよ!」
楽しそうに隣の席のやつと話してる、こいつ。
俺の家の向かいに住む幼なじみ、鈴原桜子。
物心ついた時にはとなりにいたさく。
そして物心ついた時には好きになっていた。
「さーく、鉛筆落ちたから拾って。」
わざと机の端から落とした鉛筆。
俺の口から出るのはさっきからため息ばかり。
なんだよ、あの顔。
バクバクうるさい胸を押さえる。
「…可愛すぎだっつーの。」
昔から自分で言うのも何だけど、女から人気があった。
それを自覚したのは小学生低学年のころ。
「ちょっと、大和君は美希のものなんだからね!」
「違うよ!大和君は優奈のものだよ!」
そんな言い争いを繰り広げるませた隣の席の女の子。
だけど俺の視線の先には入っていない。
俺が見ている先にいるのは…
「えー、じゃあ桜子ちゃんのお家ってお抹茶飲めるの?」
「うん、おばあちゃんがお茶の先生なの。でもすっごく怖いよ!」
楽しそうに隣の席のやつと話してる、こいつ。
俺の家の向かいに住む幼なじみ、鈴原桜子。
物心ついた時にはとなりにいたさく。
そして物心ついた時には好きになっていた。
「さーく、鉛筆落ちたから拾って。」
わざと机の端から落とした鉛筆。