ドSな君の、恋愛講座。
真はバスケ部のエースで、女子からもかなり人気がある。

綺麗に整った目鼻立ち、バスケをしているせいなのかモデルのように伸びた手足とスタイル。

「ツートップじゃねえよ、優がいる。」

優、とは真の双子の弟である一ノ瀬優だ。

顔は真にそっくりだけど性格はまるで逆だそうだ。

あまり話したことがないけど、生徒会なんかに入ってて真面目で、そんなイメージ。

「そうそう、この前みいちゃん?にあった。」

俺が何気なくそういうとさっきまでつまんなさそうに洋貴の話を聞いていた真はシャーペンを置いて俺に向き合った。

「どこで!?」

「さくと一緒にいたんだよ、芹沢未来ちゃん、だろ?」

さくと一緒にいた三人の女。

小学校が同じだった潮田と、背が少し高めの女、そしてたしかもう一人、おとなしそうで少しだけさくに雰囲気が似てるなって思った子、たしか芹沢未来って言ってた。

「かわいかったろ?」

「いや、さくのがかわいかった。」
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