ドSな君の、恋愛講座。
大和は私の頭を軽く小突いた。

「バーカ、なに真ばっか見てんの?」

し、真?

「あれ、もしかして知らない?俺、一ノ瀬真、優の双子の兄。」

ふ、双子!?

一ノ瀬君って双子だったの!?

「さくちゃん、大丈夫?」

ミラちゃんは心配そうに私の顔を覗きこむ。

えーっと、つまりこの人はミラちゃんの好きな人、一ノ瀬優君の双子の兄で、一ノ瀬真君。

「…大和の彼女、かなり頭混乱してるみたいだね。」

「はい…ごめんなさい。」

ん?

ちょっと待って。

優君と双子ってことは…

「みい、俺達の誕生日プレゼント?」

そうだ!

真君だって誕生日じゃないか!

ど、どうしよう…

私が大和なんかに相談したばっかりに、せっかくのミラちゃんのサプライズ計画が台無しだよ…

「み、ミラちゃん!ごめんね!」

私はトイレでミラちゃんに平謝り。

結局真君たちと一緒に買い物することになった。
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