ドSな君の、恋愛講座。
そして結局、大和たち四人、私達四人、計八人で回ることに。

「俺は大和と中学から一緒の大本洋貴、よろしく。」

大和たちよりも更に背が高く、がっちりした体型でいかにも男の子の鍛えたからだって感じの爽やか系の洋貴くんは同じくスポーツ大好き、ソフトボール部と茶道部兼部というタフなスタイルの夕姫ちゃんともうさっそく楽しそうに話している。

「園田梓!よろしくねっ!」

この中ではかなり小さく見える、かわいらしい梓くんはフーちゃんに、なにか話しかけてフーちゃんは楽しそうに笑ってる。

ということは…

「みい、何ボーッとしてんだ。」

真君はミラちゃんの隣へ。

…ですよねー…

せっかくの修学旅行が!

せっかくの女の友情が!

「どうせさくのことだし、どうにかして俺から逃げようとしてたんだろ。全部バレバレだっつーの。」

そう言って大和は私の頭をクシャッとする。

「さくのこと、何でも知ってるから逃げられると思うなよ。」
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