ドSな君の、恋愛講座。
風見は下を向いたまま。
どうしよう、この状況。
「…わ、私、…は、はや、速水君のことが、スッ、好きです!」
すると突然風見は顔を上げていった。
なんとなく察してはいた。
風見の表情、声、態度。
だけど内心は少し驚いている。
だってなんで俺なんか。
たしかに同じ委員会だけど、話したことも数回で、まだお互いのことを全然知らないのに。
「なんで俺なの?」
「私、一度速水君に助けられたんです。」
え?そんなことしたっけ。
記憶を巡らしてみるけど、思い出せない。
「入学したばかりの時、私、学級委員を半ば強引に押し付けられて…それで放課後、一人で残って作業してたんです。そしたら教室に戻ってきた速水君が手伝ってくれた。「二人でやったほうが早いよ。」って。」
ああ、そういえばそんなことがあったような。
確か一年のとき、教室に竹刀忘れて取りに行ったんだ。
そしたら風見が一人でプリントをステイプラーで止めてた。
どうしよう、この状況。
「…わ、私、…は、はや、速水君のことが、スッ、好きです!」
すると突然風見は顔を上げていった。
なんとなく察してはいた。
風見の表情、声、態度。
だけど内心は少し驚いている。
だってなんで俺なんか。
たしかに同じ委員会だけど、話したことも数回で、まだお互いのことを全然知らないのに。
「なんで俺なの?」
「私、一度速水君に助けられたんです。」
え?そんなことしたっけ。
記憶を巡らしてみるけど、思い出せない。
「入学したばかりの時、私、学級委員を半ば強引に押し付けられて…それで放課後、一人で残って作業してたんです。そしたら教室に戻ってきた速水君が手伝ってくれた。「二人でやったほうが早いよ。」って。」
ああ、そういえばそんなことがあったような。
確か一年のとき、教室に竹刀忘れて取りに行ったんだ。
そしたら風見が一人でプリントをステイプラーで止めてた。