Successful Failure -短編集-




次の瞬間、私は優子の胸ぐらを掴んで、玄関へと押し倒していた。




「な、何すんのよ!?」




優子が抵抗して、それを振りほどこうともがき、うつぶせになる。




私は、靴箱の上にあった花瓶を手に取った。




それを優子の後頭部にめがけて思いっきり打ち付ける。




ゴツッ!という鈍い音と共に、花瓶が割れる音が響いた。




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