Successful Failure -短編集-




すべてがカラフルに見える世界で、僕は、偶像を見た。



ただ、その偶像は、所詮偶像に過ぎず、僕の都合のいいように作られていた。



僕の話すことすべてで笑い、



僕の問いかけに対して、返答が来て、



僕の抱えているもの、背負っているものも話した。



その話に同情もしてくれた。



そして、理解してくれた。



偶像に理解者ができたのは、初めてだった。




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