Successful Failure -短編集-




「涼介は、生命線の消えかかったような男だ」



友人の翔馬から言われた。



何を言っているんだ?



「生命線は、生きている限り消えないだろう」



「いや、消える時がある」



「どういうことだ?」



そう言って、僕の手を翔馬は握り、こういった。




< 202 / 516 >

この作品をシェア

pagetop