Successful Failure -短編集-
その時、俺は、一つの方法をひらめいた。
隣の席。
隣の席の答案を見て書けばいい。
俺が思いついた案は、カンニングだった。
ただ、カンニング・・・
リスクが大きい。
ばれたら学園人気どころか、クラスのいじめの標的へと堕ちていくこともあり得る。
そんなのは御免だ。
しかし・・・
ばれなきゃどうだ?
モッパラ。
おそらく、誰でも書ける漢字だ。
変な文章題じゃない限り、カンニングだとばれない。
あと2分。
迷っている時間はない。