Successful Failure -短編集-
そんな屋上に一人、柵に寄りかかって吉良を待った。
まあ、来てくれるかどうかは五分五分だが、それでもセキュリティーの放送がかかる、18:30までは粘っていたい。
あと、3時間というところか。
3時間も時間を潰す方法が分からない。
しかも、いつ来るか、来るかすらもわからない状況だ。
うかうかトイレにも行けない。
行っておけばよかった。
と、その時、屋上の扉が開いた。