Successful Failure -短編集-
「きゃ!どうしたの!?美鈴!!」
「んー、何?お姉ちゃん・・・」
「何?じゃないわよ!その顔、どうしたの?」
顔?
ああ、昨晩、眠れなかったせいだ・・・
「あんた、その顔で学校行く気?」
スカートを履いている私に向かってお姉ちゃんは聞いた。
「うん。今日、数学の小テストあるから・・・」
「だとしてもよ。それにあんた、なんかフラフラしてない?熱でもあるんじゃないの?」
お姉ちゃんが私の額に手を当てる。
「やっぱり、ちょっと熱いわよ!えっと、体温計、体温計・・・」