Successful Failure -短編集-
待ち合わせ場所であるファミリーレストランに着くと、電話で指定を受けた席にあの店員、Kが座っていた。
Kは、私に気づくと、手招きをし、私を真向いに座らせた。
「来てくれると思ってましたよ」
Kは、煙草に火をつけ、私にも一本勧めてきた。
メンソールは苦手だったが、断るのも悪いと思い、一本受け取って、火をつけてもらった。
「あんた、さっきの話は一体・・・」
私が訪ねると、Kは、煙を吐き、
「どうせ死ぬんだ。一つ、計画に参加していただきたい」
そう言ったのだ。