Successful Failure -短編集-
「もしもし、美鈴か?」
久しぶりの山縣さんの声。
「ちょうど良かった。今から美鈴の家、行こうと思ってたんだよ」
「え?」
「今日、ちょうど夜景の撮影をしようと思ってさ。ねえ、よかったら来ないか?」
夜景の撮影・・・かあ。
「うん!行く!」
「よし、それじゃあ・・・18:00頃迎えに行くよ、それじゃ!」
山縣さんとの通話が終わり、私は時計を見る。
17:30を回っていた。
こうしちゃいられない。