Successful Failure -短編集-
私は、印鑑を持って扉を開けた。
「どうも!お荷物をお預かりに参りましたー!」
そこには、山縣さんが立っていた。
「ちょ、ちょっと!騙したの!?」
「へへっ、どう?上手かったろ?」
ハニカムその顔が何とも言えない。
「ちょっと待ってて、もう少しで準備終わるから」
そして、一旦扉を閉める。
持ち物は、弁当とカバン、あとケータイとお財布と印鑑と・・・あ、印鑑はいらない。
「ただいまー」
玄関の扉がガチャッと開いた。