Successful Failure -短編集-
「あ、お、お姉ちゃん!!」
「あんた外で男の子待ってるけど、彼氏?」
「え!?ちょ、ちょっと・・・」
私が慌てていると、お姉ちゃんはふーん、と言った表情を浮かべた。
「熱は下がったの?」
「うん。もうすっかり元気!」
「そう?じゃあ、遅くならないようにね?楽しんで行っておいで?」
私は、靴を履きながら、つま先をトントンと叩き、
「いってきます!」
と言って家を出た。