Successful Failure -短編集-
オレが座ると、美沙子は、楽しそうに話始めた。
「実はさー、お前と仲良い真帆っているじゃん?」
「ああ。まあ、仲は良くないけど」
「ほんと?なら都合いいわ。でね、その真帆が今日、廊下で肩ぶつけてきたわけ」
「んで?」
「チョームカつくっしょ?で、あんたと楽しそうに話してたのを聞いて、これだ!って思ったわけ」
「これって?」
「あいつにちょこっとやき入れてやろうかなってさ」
嫌な予感がした。