Successful Failure -短編集-




オレが座ると、美沙子は、楽しそうに話始めた。



「実はさー、お前と仲良い真帆っているじゃん?」



「ああ。まあ、仲は良くないけど」



「ほんと?なら都合いいわ。でね、その真帆が今日、廊下で肩ぶつけてきたわけ」



「んで?」



「チョームカつくっしょ?で、あんたと楽しそうに話してたのを聞いて、これだ!って思ったわけ」



「これって?」



「あいつにちょこっとやき入れてやろうかなってさ」



嫌な予感がした。



< 465 / 516 >

この作品をシェア

pagetop