Successful Failure -短編集-
まあ、なんだかんだで勢力はどんどん拡大していき、今では200人を束ねるほどになった。
「どうせなら、名前、つけましょうよ!」
須藤の提案に優馬も乗った。
さて、何にするか。
そもそも、オレはなんでこんなことやってるんだ?
元々はヤンキー=人間のクズだって思って、ボッコボコにしてただけなんだけどな。
正義の味方のつもりがいつの間にか大悪党になっていて、
世間様から偏見の目で見られる。
学校もその一つだ。
ただ、毎日ちゃんと登校して、勉強していた分、先生達も大目に見てくれてる。
「神谷は、喧嘩しなけりゃ弁護士にだってなれるぞ」
とのお墨付きだ。