Successful Failure -短編集-
「ねえ、美鈴はどういう男の子がタイプなの?」
私がメロンソーダの氷の穴をストローで突いているのを見て、沙也加が聞いてきた。
「うーん・・・わかんない・・・」
「相変わらずだよねー、美鈴は。なんかいまどき珍しいよね」
やっぱりそうなんだ。
「でも、恋って焦るもんじゃないし、美鈴にもそのうちいいなって思う人、現れるって!」
「そうそう。出会いはいつどこであるかわからないからねー」
フォローなんてされるとますますへこむ。