Successful Failure -短編集-
結局、煙草は買えなかったが、手ぶらで帰るのも悪いので、缶コーヒーを二つ買った。
ベンチに着くと、俺は女性に買えなかったことを話した。
「え?まさか未成年だった?」
「違いますよ。成人してます。ただ、証明できるものがなくて・・・」
「いやーよかった!アタシ、てっきり未成年くんを襲うところだったよ、あはははは」
成人だから、堂々と襲える。
そうも捉えられる女性の発言に俺は、正直、ドキッとした。