ジサツストッパー〜これから自殺する人へ会いに行く〜

あっ大事なことを忘れていた。
「どんな感じの男?歳は?」


「ちょっとイケメンで、25から30歳くらいで、ニコニコしてやさしそうな感じの人だったかな」



「うん!なるほど」
どちらかといえば、ナンパみたいな感じだな。しかし歳が俺とほとんど同じってのがゆるせねー。
「それから、どうなったの?」



「うん!『ドライブに行こうか?ランチおごるよ』ってゆってきたから、でも、ちょっとまよったけど、なんかもうどうにでもなれって思って乗ったんだけど、うん、スゴく後悔してる」


これって、援助交際?いや、違う、徐々に男が変貌していくはずだ。



「クルマに乗ってからは、ドライブに行って、いろいろ話して、お昼は大型のショッピングモール行って、洋服とアクセサリーを買ってあげるって木村さんがゆったけど」


「ちょっとまって!木村って名前だったの?」



「う〜うん、ちがうよ、ホントの名前じゃないって」


な〜んだ。よく考えたらホントの名前をレイプ犯が使うわけがない。



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