紙飛行機にのせて…
確認
慎也は罰掃除をした帰りに、

「あ、先輩!」

琴美の病室に寄った。
確認する為だ。


「花戸。」

「にゃ?」

「お前さ、一回…此処に入院してたか?」

-ドクン…ドクン…


「うーん…覚えてないにゃ。琴美より〜
♪紗子ねぇにゃら、知ってるかもにゃよ?」
少しだけ考え込み、そう言った。


「そう…」

「あ、でも〜♪…ううん、やっぱりにゃんでもな〜いですにゃ〜☆」



何かを言いかけたのが、慎也は分かった。

「…知ってるなら、話せ。」

「嫌にゃ!にゃんか怖いにゃー!」
琴美は、泣き真似をした。


「…悪かった。」

「え?ううん、いいにゃよ。気にしにゃいにゃ〜♪」
けろっと変わった。


ホッと、胸をなでおろす。

「覚えてるのは…ぼんやりだからにゃ〜☆」

「それを早く言え〜!」

琴美のほっぺたをプニプニ触り、時々、優しくグリグリ…


「ふぁにゃすですか〜⁈」
手を離した。

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