紙飛行機にのせて…
赤の他人…
まだ…赤の他人なんだ…

「あ、紙飛行機。」
琴美は、窓の外を見た。

(先輩が、飛ばしたのかな?)

歌詞が浮かんだ。


〈私は、まだ…赤の他人…

赤の他人なんだ。

分かってるよ。だって…私は…

私は君のことを…
忘れちゃっているのかな?

君も…私のことを…〉


歌詞を書いてる際に、琴美は…
「れ?」

指を当てると、水らしき液体が。
自然と、涙が出ていたのだ。


「っ。なんで…思い出したいよ。」
忘れているなら、思い出したいよ…


涙がようやく止まり、琴美はまた歌詞を書いた。

〈あのね、明日は晴れるよ^ ^

そーゆう自身があるんだ♪だって…だって…〉


ピタと手が止まった。
もう、書く気力が…今はなくなったから。

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