紙飛行機にのせて…
「はぁ、暇だにゃ〜」

もう外に出れないと、医者に琴美は言われた。


だから、暇。

まぁ、言われたのは、
慎也が確認しに来て、帰った後にだが…



ずーっと、誰もいない時はベットの上。

「赤の他人…か——⁉︎」


胸に、圧迫感を感じた。

直ぐ様、横にあるナースコールを押した。

呼吸が苦しい。
過呼吸になる。


「〜っ。」
今までよりも、息が苦しい。


2,30秒くらいで、政人と紗子が来た。

「琴美ちゃん、大丈夫?」


琴美の背中を紗子は優しくさすり、息を整えさせた。

「大丈夫。ゆーっくり、深呼吸…出来る?」


「ヒュー…ハー…」
呼吸が普通に戻った。


「琴美ちゃん、心音聞かせてくれる?」

「イイにゃよ。」
上半身の服を半分上にあげた。


「…ありがと。」
間が、琴美は気になった。

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