紙飛行機にのせて…
受付の人に軽く挨拶をし、階段を駆け上がり、屋上へ。


そして、持ってきた紙飛行機を破いた。1つ残して…


破いた紙飛行機を手のひらにのせ、息を吹きかけた。

風も吹いていた為、バラバラに飛びあがった。

「あ————!」

紙飛行機を地面に置いて、大声で叫んだ。

-ガチャ

「あら?慎也君?」

知ってる看護師の中で一番会う人が来た。

「学校は?」
「あー…高3なので、別に…」
半分嘘ついた。


「そうなの?あ、琴美ちゃんって…知ってる?」

「いえ、別に…」

「あの子ね、重病人なの。」
え…?って、

「僕には…関係のないことかと思うんですけど?紗子さん。」

< 12 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop