紙飛行機にのせて…
「熱か?」
「うっさい!」
立ち上がり、レントゲン室を出ようとする。
「お?なんか落としたよ。写真?」
バッと、振り返る。
詠一が、あの写真を拾うところだった。
それより素早く取ろうとするが、既に遅し。
「可愛いですね!あれ…琴美?横にいるのって…誰?」
慎也は、最悪だと思った。
けど、その思いは一瞬で断ち切った。
素早く取り上げたからだ。
「あー!」
「五十嵐詠一、お前には関係ないだろ。」
詠一を睨んだ。
「写真。持ってたのか?」
「別に。話終わったでしょ?帰るから。」
再び、レントゲン室を出ようとする。
「あ、そうだ!慎也、お前、琴美ちゃんと会ってるって、本当だが…
詠一君とは…写真撮った時はいなかっただけだからな。」
「あっそ。」
ピシャン
スライド式のドアを閉め、慎也は階段を降りて、病院を去った…
——————…
「うっさい!」
立ち上がり、レントゲン室を出ようとする。
「お?なんか落としたよ。写真?」
バッと、振り返る。
詠一が、あの写真を拾うところだった。
それより素早く取ろうとするが、既に遅し。
「可愛いですね!あれ…琴美?横にいるのって…誰?」
慎也は、最悪だと思った。
けど、その思いは一瞬で断ち切った。
素早く取り上げたからだ。
「あー!」
「五十嵐詠一、お前には関係ないだろ。」
詠一を睨んだ。
「写真。持ってたのか?」
「別に。話終わったでしょ?帰るから。」
再び、レントゲン室を出ようとする。
「あ、そうだ!慎也、お前、琴美ちゃんと会ってるって、本当だが…
詠一君とは…写真撮った時はいなかっただけだからな。」
「あっそ。」
ピシャン
スライド式のドアを閉め、慎也は階段を降りて、病院を去った…
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