紙飛行機にのせて…
「だぁれ?」

「隣の国の王子様だよ!」
鳥と兎が言った。

「王子様、御用は何ですか?」


琴美は、慎也に似た王子様を見て、

(私…どうして此処にいるんだろう…)
ふと思った。



(それに、踊っていた時の歌詞…あれは……)


夢の中で、頭が痛み出した。
「大丈夫?」

「大丈夫、ですにゃ…」

「姫しゃま!王子様と踊ったら良いかと!」
兎が言った。

琴美は、これが夢とは気づいていない。


「お手をどうぞ、お姫様♪」

渋々、手を受け取り、琴美は王子様と踊った。



すると、タンゴみたいな曲が流れた。

その曲が終わった後、舞踏会の曲が流れた。


社交ダンスを踊るが、王子様にリードされながら踊った。


「姫様、僕と行きませんか?」
踊っている最中、そう言われた。


「それって、どうゆう…」

踊り終わり、ご馳走を食べた。

けど、琴美は気が進まなかった。

そして、泣き出した。
子供みたいに…


王子様が、あることで泣きやませた。それは…
甘い言葉と…おでこに…


——————…

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