紙飛行機にのせて…
間中が、座り込んでいた。

「間中さん?」

「平気だ。直ぐに治まる。」

「そう。なら良いけど…あのさ、何かの病気…持ってた?」


「はぁ?意味不…っ…」
苦しそうだった。

「最悪だ。症状が出る何て…」

慎也は、めんどくさい事に巻き込まれるのも嫌だ。

だが…
「立てる?」

「あ、あぁ。」

「早退する?」

「だ、大丈夫だ!ケホ。ぅケホ!」

(大丈夫じゃないじゃん。)


なんとはなし、慎也は間中さんを放ってはおけなかった。

ガクンと、間中はまた座りこんだ。


「っ…」
過呼吸を起こしていた。

「はぁ。柄にない事したくないんだけど…」

間中を抱きかかえた。

「⁉︎‼︎ヒューヒュー…」

「びょーいん、連れてくね。」

「っ、つ!」

「喋んないで。間中さん。」
階段をそっと降りる。


慎也は思った。

(前にも、こんなこと…あったような…)
と…

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