紙飛行機にのせて…
優は、診察室から出ると都月慎也にあった。

「大丈夫だったみたいだね。」


(こいつ…ホント、人嫌いだな。でも、まぁ…)

-心配してくれただけなら、いっか。


口調とかの所為か、クラスメートの男子と仲が良いが、

こいつ、都月慎也は違う。

「あー、此処、お前の親父さんが医院長なんだよな?」

高1から、ずっとクラスが同じ。

だが、突然、人と距離を取るようになった。


「自分で帰れる?あ、男っぽいもんね。それと、補習だってさ。明日の放課後。それじゃ…長居したくないから。」


(こいつ…話し逸らした?それと何気に…)

「あ、あぁ。平気だ。」

都月慎也は無愛想に去っていった。



優はというと…

売店の隣にある、自販機で缶のお茶を買い、

病気を出て、隣にある薬局にて処方薬を貰い、家に帰った…



——————…

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