紙飛行機にのせて…
「あのね、話したいことがあるんだにゃ。」


「うん、僕もだよ。けど、今は…あ、学校が終わったら、また来るよ。

ちょっと遅くなるけど…良いかな?」


「うん、良いにゃよ。あの…私、おもいだしたにゃ。

それとね、話したいことが…あるんだにゃ…」


「僕もだよ。琴美…それじゃ。」


「うん、うん…」
琴美は、ほんの少し涙目になっていた。


「涙、流すなよ…」

そう、琴美に言って、
病室を出て、そのまま学校へ向かった…



——————…

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