紙飛行機にのせて…
慎也は中学の時、慕われていた後輩がいた。

「先輩!」

「博。」

佐藤博(サトウ ヒロ)。目が見えない弟がいる。

中3の慎也にとっては忙しくなった時期に、博の弟が目の手術を受けることになった。



「先輩!弟をよろしくお願いします!」

「いや、それ、父さんに言おうよ。博…」


今日、この日にあるのだ。
ごーいんに付き添いを頼まれた。


「博。僕のこと、何で慕ってるの?」

「え、えーと…弟が世話になっているお医者さんが、先輩のお父さんなんですから!それに、継ぐんですよね?」


博は、人懐こい性格,正直者で、慎也は嫌いではなかった。



「そうだね。継ぐかな…いや、継ぐよ。」

手術室前で待っていると、2,3時間くらいして、手術中の光が消えた。


「父さん!」

「先生!」
2人して、政人に駆け寄る。

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