紙飛行機にのせて…
いや、2,3回くらいしかあったことがないだろう。

「花戸琴美…」
「あ!覚えてくれたんだ〜♪君。」

そんなんじゃない…断じて!

「入って〜♪」
車椅子を引きながら、慎也を病室へとつれていった…


入ると、女の子らしい病室だった。乱雑にもなってない。
けど…ガラスにひびが…

-って…
「何で僕を入れたわけ?」

「えー?そんなの簡単だよ〜♪進路どうでも良い子君は〜♪私に用があったんでしょ?ドアの前に立ってからにー☆」


(その時いたのかよ!)
と、慎也は思った。

「ねぇ、進路どうでも良い子君は〜♪私に何の用かにゃ〜♪」


「あだ名やめてくれる?」

「えー?だって〜♪君の名前知らにゃいもーん♪」

う…言い返せない…名前を教える訳にもいかないし…


「あら?慎也君?」
ドアの方から声が。

「あ、紗子お姉ちゃん!」
「こら!ナースさんでしょ!」

(タイミング悪い。紗子さん。)
慎也は思った。

「あ、進路…「うるさい!」

琴美が言おうとしたことを、慎也は遮った。

「えーと…タイミング、悪かった?」


「えー?別に〜♪ねぇ、紗子お姉ちゃん。慎也君って…次期医院長の?」

「えぇ、そうよ。ね?次期医院長の都月慎也君。」

慎也は、病室を出ていった。


——————…

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